
寒波が来ると「お湯が出ない!」「給湯器が動かない!」といったトラブルが発生しがちです。特に早朝や深夜に給湯器が凍結すると、お風呂や料理ができず、とても困りますよね。
本記事では、給湯器の凍結時にやるべき正しい対処法、絶対にやってはいけないこと、そして節電しながら給湯器を守る予防策を詳しく解説します。
これを読めば、寒い冬でも安心してお湯を使えるようになりますよ!
目次
1. はじめに
冬の朝、蛇口をひねってもお湯が出ない! そんな経験はありませんか?
特に気温が**-4℃以下**になると、給湯器や配管の水が凍結してしまい、お湯が使えなくなることがあります。
夜間の冷え込みが厳しい日
風が強く、屋外の温度が急激に下がる日
旅行などで長時間お湯を使わなかったとき
このような状況では、給湯器の凍結に注意が必要です。では、もし凍結してしまったらどうすればいいのでしょうか?
2. 給湯器が凍結したときの正しい対処法
❶ まずは蛇口を開けて水の状態を確認
給湯器の凍結には、以下の2パターンがあります。
状況 | 原因の可能性 |
水もお湯も出ない | 給水管が凍結している |
水は出るがお湯が出ない | 給湯器内部の配管が凍結している |
まずは蛇口を開けて、水が出るかどうかを確認しましょう。
❷ 凍結した配管をゆっくり解凍する
給湯器や配管が凍結してしまったら、焦らずに以下の方法でゆっくり解凍しましょう。
✅ 自然解凍を待つ(最も安全)日中に気温が上がると、自然に氷が溶けて給湯器が復活することがあります。急ぎでない場合は、この方法が一番安心です。
✅ タオルを巻いてぬるま湯をかける配管にタオルを巻き、その上から40℃以下のぬるま湯をゆっくりかけることで、徐々に氷を溶かします。
✅ ドライヤーの温風で温める(弱風・低温)配管をドライヤーで温めるのも効果的です。ただし、急激に温めると配管が破損するので「低温・弱風」で行いましょう。
✅ 電気毛布やカイロを使うカイロや電気毛布を配管に巻いて温めると、ゆっくり解凍できます。
3. 絶対にやってはいけないNG行動:「熱湯をかける」の危険性
凍結したとき、やってしまいがちなのが「熱湯をかける」という行為。これは絶対にNGです!
🚫 なぜ熱湯をかけてはいけないのか?
1️⃣ 急激な温度変化で配管が破損する水道管や給湯器の配管は、基本的に金属やプラスチックでできています。凍結状態の配管にいきなり熱湯をかけると、急激な温度変化によって膨張と収縮が発生し、ひび割れや破損の原因になります。
2️⃣ 氷の膨張で内部が破裂するリスク配管内部にある氷が急激に溶けると、膨張して圧力がかかり、内部が破裂することがあります。特にプラスチック製の給水管はこの影響を受けやすいです。
3️⃣ 給湯器のセンサーが故障する可能性熱湯をかけることで、給湯器内部の温度センサーや電子部品が故障することもあります。特に最近の給湯器は電子制御されているため、極端な温度変化には弱いです。
✅ 正しい対処法は「ゆっくり解凍」
熱湯ではなく、40℃以下のぬるま湯を使う
タオルを巻いてからぬるま湯をかける(直接かけない)
ドライヤーの低温風でじっくり温める
4. 給湯器の凍結を防ぐための事前対策
✅ 給湯器の電源は切らない(凍結防止ヒーターを作動させる)✅ 夜間は蛇口から水を少量流し続ける(1秒間に1滴程度)✅ 配管に断熱材を巻く(ホームセンターで買える防寒テープなど)
5. 節電しながらできる給湯器の凍結防止策
✔ 低温モードで凍結防止ヒーターの電力を節約✔ 給湯器カバーを設置して冷気を遮断✔ 夜間電力の安い時間帯にお湯を貯める
6. まとめ
冬場の給湯器トラブルを防ぐためには、正しい対処法と予防策を知ることが大切です。
凍結時はゆっくり解凍し、熱湯をかけない!
電源は切らず、凍結防止ヒーターを活用する
蛇口から少量の水を流して予防する
7. 豆知識:給湯器の寿命と買い替えのタイミング
給湯器の寿命は約10~15年。以下の症状が出たら買い替えのサインです。
✅ お湯の温度が安定しない✅ 異音がする(ボコボコ・ゴーッという音)✅ リモコンにエラー表示が頻繁に出る
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